香川県高松市は市の観光情報を効果的に発信するため、市内にデジタルサイネージを設置し、4月1日から稼働を開始する。設置場所は、玉藻地区フェリー乗り場、高松シンボルタワー(オリーブタワー内)、JR高松駅、ことでん瓦町駅、高松空港の5カ所。事業委託を受けたNECが3月25日に発表した。
高松市は高松市観光振興計画に基づき、高松ならではの魅力、交流、感動を創造することにより、「訪れたい、訪れてよかったまち」を目指している。今回のデジタルサイネージでは、国内外から高松市に来訪する観光客などに対して観光情報やイベント情報を発信することで、市内での回遊、消費の促進、観光の満足度の向上を図る。
表示情報は6言語(日本語、英語、簡体/繁体中国語、韓国語、仏語)に対応。外国人観光客など高松市を訪れる人々の利便性を向上し、観光の振興、地域活性化に貢献していくという。
今回設置するデジタルサイネージは、高松市が運営する観光ウェブサイト「高松旅ネット」と連携している。通信回線には2つのモバイル回線を電波状況に応じて自動的に切り替えるNECの「デュアルモバイル回線サービス」を採用し安定した通信を実現。
タッチパネルに最適な形式に自動変換された観光情報やイベント情報を表示するため、誰でも直感的に情報を検索可能で、表示される情報は6言語に対応している(タッチパネル画面レイアウトのデザインや表示コンテンツの翻訳は凸版印刷が担当)。さらに、車いすの利用者にも操作しやすい画面レイアウトや本体の高さなど、さまざまな人が快適に利用できるユニバーサルデザインを採用した。また、QRコードを活用することで、検索した情報や目的地までの地図をスマートフォンに表示させることが可能。
先進的な取り組みとして、デジタルサイネージとICカードの連携機能も提供される。今回の取り組みに際して、言語情報を登録した高松琴平電気鉄道の交通系ICカード「IruCa(イルカ)」を180枚発行、デジタルサイネージにIruCaをかざすことで、デジタルサイネージの表示をIruCaに登録された言語へ切り替えることが可能。
設置するデジタルサイネージ(NEC提供)
デジタルサイネージ設置場所(NEC提供)