NECは5月21日、企業や自治体の情報・コンテンツをデジタルサイネージに配信する機能をクラウド型で提供する「情報・コンテンツ配信クラウドサービス」の販売を開始すると発表した。本サービスは電通が都営地下鉄大江戸線・六本木駅ホーム上のデジタルサイネージを活用して行う広告事業のコンテンツ配信基盤に採用され、5月26日から運用される予定。
また、企業・団体内の情報共有を目的として、スマートフォンやタブレット端末にコンテンツを配信するシステム向けに本サービスを提供するなど、顧客のニーズに応じて販売し、NECは今後5年間で100社・団体への提供を目指しているという。
都営地下鉄大江戸線・六本木駅におけるサービスイメージ
情報・コンテンツ配信クラウドサービスは、企業や自治体が商品情報や交通情報、施設情報、観光情報などのコンテンツをデジタルサイネージに配信する際のコンテンツ登録・保管・配信機能をNECのクラウドサービスとして提供するというもの。クラウド型で提供するため、自社でシステムを構築・保有することなく、手軽にコンテンツを配信することが可能。
また、配信条件を一括で設定できるため、配信拠点が増加した際もシステムの拡張が容易となっている。NECでは今後、場所によって異なる視聴者の特性情報を基に、最適なコンテンツや配信する時間帯を自動提示する機能など、利用者に利便性の高いサービスを提供していくとしている。
なお、電通が本サービスを採用した広告事業では、都営地下鉄大江戸線・六本木駅の上下線ホームにて、乗客が滞留する駅ホーム出入口付近の柱に限定して12本計24面のデジタルサイネージ(65インチディスプレイ)を設置、5月26日から展開される。乗降客数が多い六本木駅で多数の乗客が電車を待つ間に視聴することが見込まれ、高い投資対効果を実現するとのこと。