Amazon Web Services(AWS)がデータ分析ツール「Amazon QuickSight」が一般提供開始(Generally Available:GA)になったと発表した。
Amazon QuickSightは、スキルに関係なく全ての従業員がデータからビジネス上の便利な情報を迅速に得るためのツールとして設計されている。
提供:Amazon
データ視覚化、チャート、グラフ、テーブルを容易に構築できるグラフィカルなツールで、「AWS Redshift」「Amazon Relational Database Service」「Amazon Simple Storage Service」など様々なAWSソースからのデータを利用できる。Microsoft Excel、Salesforce.comなどサードパーティのデータソースも対象とする。
QuickSightはSPICE(Super-fast、Parallel、In-Memory Calculation Engine)がクエリを高速処理している。また、データソースとデータを同期することで最新の変更を反映できる。
従来のビジネスインテリジェンス(BI)ツールと比較すると容易にアクセスや利用ができ、同時に価格も競争力があるという。
伝統的なBIツールベンダーであるQlikやTabeleauにとってはQuickSightサービスの使い勝手は脅威かもしれないが、シンプル化を優先させたためにQuickSightは高度な機能を犠牲にしているとアナリストは指摘している。企業は機密情報を含むデータセットをクラウドに置くことに不安を感じているため、なかなか利用が進まない可能性があるという。
QuickSightのトライアルには1500社以上のAWS顧客が参加していた。この中には、グローバル規模で展開するエンタープライズもあれば、スタートアップもあり、業界も様々だ。
Amazon QuickSightのスタンダードエディションは1ユーザーあたり月間9ドルからで、これには10GB分のSPICEキャパシティも含む。米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、欧州(アイルランド)の各リージョンで提供される。今後数カ月で、他のリージョンにも拡大する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。