LINEは11月16日、コミュニケーションアプリ「LINE」を活用した法人向けカスタマーサポートサービス「LINE Customer Connect」を2017年春に提供すると発表した。本格提供に先駆けて、一部の外部企業の実環境における試験運用を開始する。
LINE Customer Connectは、LINEのビジネスアカウントのオプションサービスとして提供する。企業が自社ウェブサイトおよびLINEアカウントからの問い合わせに対し、LINEアカウント上で対応することが可能になる。カスタマーセンターでの有人対応と、事前に登録したFAQをベースにしたAI(人工知能)による自動応答を相互に切り替えることができる。AIの応答においては、FAQを機械学習によってアップデートするという。
さらに、営業時間外などにコールセンターに入った電話での問い合わせをLINEアカウント上のチャットサポートに誘導する機能も提供する。ユーザーが企業の問い合わせ窓口に電話した際、音声ガイドで誘導して任意のダイヤルを入力させることで、電話番号にひもづくLINEアカウントにメッセージを送り、適切な対応方法を案内する。
同社はすでに、一部の自社サービスにおいてLINE Customer Connectの試験運用を開始している。例えば、「LINE Pay」のLINE公式アカウントでは、8月22日からLINE Customer Connectが提供するAI機能(PKSHA Technologyが提供する「BEDORE」のAIエンジン)を搭載している。