アシックスはグループ共通のコラボレーション基盤として「INSUITE」と「ひびきSm@rtDB」を活用している。ドリーム・アーツが12月15日に発表した。
INSUITEは、企業情報ポータル型グループウェアで、各企業固有の業務システムを統合し、ユーザーを付加価値の高い業務に集中できるようにする。ひびきSm@rtDBは「全社の業務」から「現場のローカルな業務」まで幅広いシステム化ニーズに対応するBPM型ウェブデータベース。アシックスは両製品をAmazon Web Services(AWS)上に構築し、2015年2月から運用している。
アシックスの日本国内の拠点では1990年代から従来型のグループウェアを利用しており、データベースの乱立によって情報の氾濫状態に陥っていた。その後、データベースを整理し、従来のグループウェアに蓄積されていた約7000ものデータベースを業務の見直しとひびきSm@rtDBへの移行で700まで削減した。今回の導入で、乱立した情報をINSUITEで集約して利用する取り組みが加速しており、国内グループ約3000人のIT基盤刷新が進められている。
アシックスは、多様化する消費者ニーズを見極め、顧客と密にコミュニケーションすることで、顧客基盤の拡大を目指している。今回の導入は、スリムでシームレスなグローバル組織体制と柔軟なワークスタイルへの対応が目的。同社は、海外拠点を含むグループ全体のメールやスケジュール機能をGoogle Appsに統一している。