Boxは米国時間7月13日、顧客のアプリケーション開発を支援するため、コンテンツPaaS「Box Platform」で利用できる一連の新ツールのリリースを開始した。これらのツールは、Box Platformでアプリケーションを開発している企業が、Boxが使用しているコンテンツ管理のスタイルを簡単に利用できるようにするものだ。
「Box Elements」と呼ばれるこのツールは、プレビルドのカスタマイズ可能なコンポーネントの形で提供される。これらのコンポーネントは、Boxが提供しているアプリでも利用されている。Boxのアプリには、およそ7万4000社の法人顧客と5400万人のユーザーがいる。
同社の最高戦略責任者であり、Box Platform担当シニアバイスプレジデントを務めるJeetu Patel氏は、Boxはこの10年間、セキュリティ、ガバナンス、コンプライアンス機能を組み込んだコンテンツ管理ツールを構築する方法と、魅力的なユーザー体験について考え続けてきたと述べている。同氏によれば、Box Elementsは、その知見をほかの企業でも簡単に利用できるようにするための、シンプルなパッケージだという。
Box Elementsには3つのカテゴリがある。1つ目のカテゴリーは、7月13日に提供が開始されたUI要素だ。各UI要素は個別に利用することも、組み合わせて利用することもできる。提供される要素には、次のようなものがある。
- Box Content Uploader:ファイルをアプリケーションにドラッグアンドドロップするか、デバイスのローカルファイルを選択して、 Boxに安全にアップロードできる。
- Box Content Explorer:Boxに保存されているファイルやフォルダを、アプリ内から操作できる。
- Box Content Preview:アプリ内で、ファイルの内容をインタラクティブにプレビューできる。文書、画像、動画、3Dファイルなどを含む、120種類以上のファイルタイプに対応している。
- Box Content Picker:アプリ内で、Boxに保存されているファイルやフォルダを選択できる。
残る2つのカテゴリ(バックエンドサービス要素と特定業界用アプリ要素)は、後日リリースされる予定になっている。
Patel氏の説明によれば、バックエンドサービス要素はマイクロサービスのようなもので、ユーザーのプロビジョニングのように、繰り返し行われる離散的なアクションを実行するためのものだという。一方、特定業界用アプリ要素は、例えば金融サービス業界向けであれば、企業が独自の投資家向けポータルを構築する際に利用できる、コンテンツ保存領域の安全性を確保するためのコードなどが考えられるという。
Box Elementsはオープンソースで提供される。「Box Content Preview」のコードは、すでにGithubで公開されている。
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提供:Box
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。