キヤノンITソリューションズは12月14日、メールセキュリティ製品の最新版「「SPAMSNIPER AG Ver4.2」を発表した。メールの添付ファイルに含まれるマクロを除去する「ファイル無害化機能」を搭載する。
SPAMSNIPER AGは、同社と韓国のJiransoftが共同で企画し、Jiransoftが開発する製品。メールのスパムやマルウェア対策、誤送信対策機能などを持ち、ソフトウェアやアプライアンスで利用できる。
最新版では、メールに添付されたOffice形式のファイルに含まれるマクロやObject Linking and Embedding(OLE)、PDFファイルのJavaScriptをSPAMSNIPER AGが予め除去し、“無害化”したメールをユーザーに配信する。また、メールに記載されたURLのリンクも一時的に無効化し、ユーザーがアクセス前にリンク先を確認する機能も強化した。
同社は、マルウェア感染でメールの添付ファイルやリンクを悪用するケースが多い一方、メールが業務連絡に重要な手段であるため、「新機能はユーザーが“ふとした瞬間”に添付ファイルやリンク先を開いてしまう危険性に対応するもの」(基盤・セキュリティソリューション事業本部)と説明している。
新機能のイメージ(出典:キヤノンITソリューションズ)