米Adobe Systemsは2月1日、Flash Playerに未修正の脆弱性が存在すると発表した。既に韓国ではこの脆弱性を悪用したサイバー攻撃が確認され、Adobeは2月5日からの週内に修正版をリリースすると説明している。
Adobeによると、脆弱性はメモリ使用解放後の不適切な処理に起因するもので、Flash Player 28.0.0.137を含む以前のバージョンに存在する。攻撃者は、この脆弱性を悪用するための細工したFlashコンテンツをOfficeファイルに埋め込み、メールで送り付けた相手に開かせることで、遠隔から任意をコードを実行できるようになるという。
韓国のセキュリティ企業Hauriのセキュリティリサーチセンター ディレクターを務めるSimon Choi氏はTwitterで、北朝鮮が2017年11月中旬に、韓国に対するスパイ活動を目的としてこの脆弱性を悪用する攻撃を仕掛けたと報告。ツイートにハングル語のOfficeファイル画像を添付し、脆弱性悪用コードが仕掛けられた部分を指摘している。
脆弱性を悪用するハングルのOfficeファイルの画像(Simon Choi氏のツイートより)
なおChoi氏は、脆弱性は最初の感染者が復号鍵を使用する際にしか悪用できないと解説し、攻撃者が遠隔から任意をコードを実行するには制約を伴うとの見方を示した。
Adobeは脆弱性の深刻度を「Critical」に指定。修正版をリリースするまでの回避策として、Flash Playerをアンインストールするか、単独でアンインストールができないWindows 8.1/10のInternet Explorer 11、Windows 10のMicrosoft EdgeおよびGoogle ChromeではFlash Playerの無効化を推奨する。また、Officeファイルを「保護ビュー」で開くことでも攻撃の影響を緩和できるとしている。