NTTデータは5月11日、都内で記者会見を開催し、社長の交代を発表した。代表取締役として新たに本間洋(ほんま よう)氏が6月19日に就任する。現職の岩本敏男氏は相談役に退く。
本間氏は1956年5月8日生まれ。1980年に日本電信電話公社(現NTT)に入社し、2013年に常務執行役員第三法人事業本部長、その後取締役常務執行役員エンタープライズITサービスカンパニー長などを経て、2016年6月から現職である代表取締役副社長執行役員に就いていた。
本間氏は「NTTデータは設立から30年連続で増収できており、それを止めてはいけないという意味で責任を感じている」とコメントした。
退任する岩本敏男社長(左)と新社長に就任予定の本間洋氏。社長就任への打診は岩本氏から直接あったという
就任にあたり、本間氏は3つの目標に触れた。今後の成長ドライバーとしてデジタルを位置づけていること、グローバルのさらなる加速、技術革新による価値創造の3つだ。
デジタルについては、人工知能(AI)、ビッグデータ、IoT、ロボットなどを既存システムと共存させ、活用していくとする。グローバル化については、12万人いる社員を結集し、グローバルワンチームとして顧客に最高のサービスを提供したいとしている。また、技術革新による価値創造については、これまでも、高速化、高品質化、自動化を進めてきたが、新しい生産技術を加えてさらに革新していきたいと話している。
本間氏の趣味は犬の散歩、水泳、読書。好きな言葉は凡事徹底という。