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DevOpsの溝を埋める“DataOps”とは--開発と運用のデータ摩擦を解消

藤本和彦 (編集部)

2018-11-15 07:00

 新たなデジタル技術の登場があらゆる業界に変革をもたらしている。そこでは、ソフトウェアが重要な成長の柱となっている。より簡単に、より早く、より多くの優れたソフトウェアを作ることが求められる。

 デジタル変革の文脈の中で、改めて注目を集めているのが「DevOps」だ。開発(Development)チームと運用(Operation)チームが連携・協力して、ソフトウェア開発の省力化・効率化・品質改善を目指す。ソフトウェアの開発に必要なさまざまな作業や工程を自動化するためのツール群が数多く市場に出回っている。

Delphix Software 戦略アドバイザー兼Office of the CTOのAdam Bowen氏
Delphix Software 戦略アドバイザー兼Office of the CTOのAdam Bowen氏

 こうしたDevOps環境を支えるツールチェーンの中で、大きなギャップとなっているのがデータである、とDelphix Software 戦略アドバイザー兼Office of the CTOのAdam Bowen氏は指摘する。データを切り口にDevOpsを見てみると、開発側と運用側は必ずしも連携が取れていないという。「データの消費者と管理者の間で“摩擦”が発生している」(同氏)

 データを利用する側からすれば、より迅速な開発と展開を進める上でも、データを柔軟に扱えるようにしたい。その一方でデータを管理する側では、データのガバナンスやリスク対応という面で手間やコストが増え続けている。こうした両者の違いが摩擦となり、「熱や痛み」を発生させているのだという。

 Delphixでは、「DataOps」というビジョンを掲げる。「人、プロセス、テクノロジを一体化し、迅速、自動的、安全で、大規模なデータ管理を可能にする」(Bowen氏)とし、それを実現するプラットフォームとして「Dynamic Data Platform」を提供している。例えば、開発やテストで発生するデータのリフレッシュやリカバリといった作業を自動化したり、マスキング済みのテストデータをセルフサービスで準備したりといったことを可能にする。これによって、データの摩擦を解消しようとしている。

 「DevOpsが継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)の実現を目的とするならば、ツールチェーンのどこかで止まったり、待ち時間が発生したりしてはいけない。データも含めて全てが継続的でなければならない」(Bowen氏)

 Dynamic Data Platformは、オンプレミスやクラウドなどさまざまな場所に散在する本番環境からDelphixサーバに本番データを同期し、そのマスターコピーを使って開発環境向けに仮想データを生成する。開発現場で本番データをすぐに活用できる環境を整備することで、テストの頻度や品質を大きく改善する。

 直近では、DevOpsツールを提供するXebiaLabs、データベースリリース自動化ツールを提供するDaticalとパートナーシップを結んでいる。各社のツール連係により、データベースのプロビジョニングやデータの変更といった作業を含めて、ソフトウェアリリースのパイプライン全体を自動化することが可能になる。

 「ビルドからデプロイまでソフトウェアのリリース処理を自動化する手法はいろいろと確立されているが、データについては手作業に頼る部分が多く、煩雑なプロセスとなっている。その結果、データ管理がプロジェクト全体のボトルネックとなっていた」(Bowen氏)

 その上で、Delphix、XebiaLabs、Daticalの3社は、DevOpsツールチェーンの中心に位置し、開発環境から本番環境までのソフトウェアリリースプロセス全体を自動化するスケーラブルなソリューションを提供するとしている。

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