TIOBE Softwareが2019年2月期の人気プログラミング言語ランキングを発表している。検索エンジンでの検索回数に基づくこのランキングで今回、Javaとの互換性を有するGroovyが再び20位圏内に入った。
2007年に生み出されたGroovyは、「TIOBE Index」では2016年以来、20位圏内に入っていなかったが、今回のランキングでは19位となり、2018年2月期の49位から順位を上げている。
提供:TIOBE
かつてGroovyは、有名な継続的インテグレーション支援ツールである「Jenkins」のスクリプトを書くのに利用できる言語として人気を博し、オープンソースのビルド自動化システムである「Gradle」でも使われていた。しかしTIOBEによれば、最近のGroovyはグルー言語として使われることが多くなっているという。
一方、トップ10は今回もこれまでとあまり変わらない顔ぶれで、Javaが首位を占め、その後にC、Python、C++、Visual Basic .NET、JavaScript、C#、PHP、SQL、Objective-Cが続いている。
このランキングは、Google、Bing、米Yahoo、Wikipedia、Amazon、YouTube、Baiduなどの主要な検索サイトの検索結果に基づいて作成されたものだ。
2月はMicrosoftのTypeScriptが57位に落ちたが、TIOBEは一時的な落ち込みだとしており、すぐにトップ50圏内に戻ってくる可能性がある。
また、別のインデックスである「PYPL PopularitY of Programming Language」の2月のランキングも発表された。こちらは、Googleでのプログラミング言語のチュートリアルに対する検索結果に基づくものだ。
PYPLによれば、もっとも人気が高かったのはPythonで、前年よりもシェアが5.2%上昇した。Pythonの現在のシェアは26.42%だという。2位のJavaのシェアは、前年よりも1.3%小さい21.2%となった。
トップ10の残りは去年と似た顔ぶれで、3位から順にJavaScript、C#、PHP、C++、R、Objective-C、Swift、Matlabとなっている。
また、Diceが最近発表した2019年のIT技術者の給与に関する調査の通り、人気のある言語の多くは、開発者の好待遇にもつながっている。Perl、Shell、JavaScript環境のNode.js、Java/J2EE、TypeScript、Python、Ruby、Swift、C#などの言語を習得している開発者の平均給与は、11万~10万1000ドルの範囲に入っていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。