調査

1月の人気言語ランキング、TIOBE指標伸び率トップはPython

Liam Tung (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子 2019年01月17日 08時00分

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 TIOBE Softwareが2019年1月期の人気プログラミング言語ランキングを発表した。検索エンジンでの検索回数に基づいて算出される人気プログラミング言語の指標「TIOBE Index」で今回最大の伸びを示したのは、3位につけたPythonだった。

 Pythonは今回の調査において、1年前よりも指標を3.62ポイント増加させて8.294%とし、指標増加率で2位のVisual Basic .NET(+3.20ポイント)や3位のJava(+2.69ポイント)を上回る結果を残した。Pythonは、オランダのプログラマーGuido van Rossum氏が1989年に生み出した言語だ。なお同氏は、2018年7月にPython開発における「Benevolent Dictator For Life(優しい終身の独裁者:BDFL)」の地位を退いている

 Pythonは2018年9月期のTIOBE Indexで3位の座を獲得しており、利用分野の増加もあって、ここ20年ほどにわたってトップ3を占めていた主流のJavaやC、C++とともに上位の座を維持するはずだ。

 Pythonは万人受けする言語と言ってよいだろう。TIOBEも記しているように、Pythonは大学で最初に教えられる言語であることも多く、統計解析や機械学習(ML)、スクリプティング、ウェブプログラミング、科学技術計算といった要求に応えられる言語ともなっている。

 また、把握しやすいシンタックスと、広く普及しているオンライン版の入門ドキュメント、サードパーティーが開発した豊富なソフトウェアライブラリ(本来は無害なものだが、悪用も可能となっているもの)の存在によって、ハッカーらの間でも主流の言語となっている

 なおPython開発グループは最近、Python 2のサポートを2020年1月1日をもって終了すると発表した。同バージョンを用いたプロジェクトに従事する開発者は、この点に留意しておくべきだろう。そしてこれにより、すべてのプロジェクトは、無料で公式サポートが受けられるPython 3に一本化されることになる。

 TIOBE Indexや、IEEE Spectrumの指標、「PYPL PopularitY of Programming Language Index」といった人気ランキングによって、プログラマーはどういった言語を学習する価値があるのかという指標を手にできる。また米ZDNetのDavid Gewirtz氏は、人気ランキング以外のさまざまな指標や情報源を用いてこの種の疑問に答える方法を分かりやすく解説している。

 この1年で順位を大きく上げた他の言語としては、18位から11位に上昇したMATLABや、39位から31位に上昇した「Android」アプリの主要開発言語Kotlinがある。

 またこれらの他にも、46位から33位に上昇したRustや、47位から37位に上昇したJulia(マサチューセッツ工科大学(MIT)による新進気鋭の言語だ)がある。さらに、Microsoftが推進しているTypeScriptも167位から49位に順位を上げている。

 この1年でTIOBE Indexにおいて大きく順位を下げた言語としては、11位から18位に落ちたRubyや、23位から50位に落ちたErlangがある。また、F#も40位から64位に、Aliceも26位から66位に順位を下げた。

 TIOBEは、Kotlinが2019年に20位圏内に入ってくると予想している。Android開発者らの間での人気を考えた場合、この予想が当たるのは間違いなさそうだ。なお、GitHub上でホストされているKotlin採用プロジェクトのコントリビューターの数は、2018年に2倍以上に増加しており、同サイトにおいて最も成長著しい言語となっている。

 2019年1月期の上位20言語は1位から順に、Java、C、Python、C++、Visual Basic .NET、JavaScript、C#、PHP、SQL、Objective-C、MATLAB、R、Perl、アセンブリ言語、Swift、Go、Delphi/Object Pascal、Ruby、PL/SQL、Visual Basicとなっている。


TIOBE IndexでPythonとともに大きな伸びを示したプログラミング言語は、MATLABとKotlin、Rust、Julia、そしてMicrosoftが推進しているTypeScriptだった。
提供:TIOBE Software

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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