KDDIは、アシストが提供するITサービス可視化プラットフォーム「千里眼」を採用した。アシストが発表した。KDDIでは4月に向けて基幹系システムをはじめとした重要システムへの「千里眼」の適用を順次進めていく予定だという。
「千里眼」は、セルフサービス型の分析データを可視化するビジネスインテリジェンス(BI)プラットフォーム「Qlik Sense」を分析エンジンとするシステム運行状況可視化ツール。統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」に蓄積された、システム運用時に発生するさまざまなログや運用データを多角的に分析できる。
KDDIでは、各種基幹系システムからデータウェアハウス(DWH)にデータを蓄える機能を「JP1/Automatic Job Management System 3」で制御していた。しかし、10万を超える大規模かつ複雑に絡み合うジョブの特性上、異常発生時にどのレポート提供業務に影響があるのかといった調査に多くの時間を要していた。
そこで、調査時間を短縮化する方法の検討を進め、今回の導入に至った。導入後、複雑なバッチ業務同士のつながりを可視化して、異常終了時の影響範囲を迅速に特定することが可能となった。
また、異常や遅延など業務に及ぼす影響をリアルタイムに把握することで、関係者間で通知や対処を行えるようになった。システム運用部門だけでなく、システム開発担当者と分析用ダッシュボードを共有することで、迅速なプログラム改善につながっているという。