NECとNECプラットフォームズ(千代田区)は5月10日、コミュニケーションプラットフォーム向けミドルウェア「UNIVERGE Integration Platform(UIP)」を発表した。サーバー「UNIVERGE SV9000CT」シリーズと組み合わせ、システムやサービスと音声認識などを連携、様々なソリューションを構築できるという。6月28日に発売する。

概要イメージ(出典:NEC)
様々なシステムやサービスとの接続にウェブAPIを活用。「テキストメッセージの送信」「トピックメッセージの送信」など、様々な機能を切り分けブロック化、抽象化させた「アダプタ」を接続する連携サービスごとに用意。対応先のAPIを理解せずに連携できるとしている。

アダプタは各機能をブロック、抽象化したという(出典:NEC)
情報受け渡しコントロール、業務イベントなどのフローはUIPのGUIから設定。ウェブブラウザ上のマウス操作で完結するという。追加の開発ツールやプログラミング知識は不要で、ブロックを組み立てるようにコミュニケーションフローの定義、ソリューション構築ができるとしている。
顔認証システムが該当の人物を認識し、警備への電話やSMS、関係各所へのメールなどで一斉通知する防犯システムを一例にあげている。

防犯システム構築例(出典:NEC)
音声認識をはじめとした技術エンジンは拡張していく予定。第1弾として、通知に音声を活用できる「一斉通知」、確認に音声を活用できる「音声自動応答」の2つの機能を同日から提供する。災害、緊急時にメールなどで届く通知やアラートなどの音声読み上げ、会議の時間や場所の音声での確認などに活用できるとしている。
税別の希望小売価格は、UNIVERGE Integration Platformが198万円から、一斉通知機能が19万8000円から、音声自動応答機能が29万8000円から。
UNIVERGE SV9000CTシリーズは、6月3日に発売する中大容量コミュニケーションサーバー「UNIVERGE SV9500CT」と、6月24日に発売する小容量コミュニケーションサーバー「UNIVERGE SV9300CT」から選択できる。SV9500CTは700万円から、SV9300CTは100万円から。