VMwareは米国時間6月13日、マルチクラウド向けのアプリケーション配信ソフトウェアを手がけるAvi Networksを買収する意向を明らかにした。VMwareのネットワーキングおよびセキュリティのポートフォリオは、この買収によってソフトウェア定義型のアプリケーション配信コントローラー(ADC)が加わることで強化されるという。買収はVmwareの会計年度第2四半期に完了する予定。買収の詳細な条件は明らかにされていない。
Avi Networksのプラットフォームはアプリケーションのネットワーキングとセキュリティを、クローズドループ分析やテンプレート駆動設定、管理製品との統合によって自動化する。また同社の製品は、パフォーマンス監視用の高度な分析や洞察を提供しつつ、オンプレミス環境とマルチクラウド環境をまたがった配備を可能にするとともに、弾力性やオンデマンドでのスケーラビリティも実現している。
同社の製品は既に、「VMware NSX」や「VMware vCenter」を含むVMwareのテクノロジーと統合されている。VMwareは組み込み型のロードバランシング機能を「VMware NSX Data Center」の一部として提供するとともに、スタンドアロン型の高度なADCを提供する計画だ。
VMwareのネットワーク&セキュリティ部門担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのTom Gillis氏は発表で、「Avi Networks(のテクノロジー)とVMware NSXを組み合わせることで、企業における新たな機会あるいは脅威への対応や、新たなビジネスモデルの創出、すべてのアプリケーションやデータに対するロケーションに縛られないサービス配信をさらに推進できるようになる」と述べている。
Avi Networksのプラットフォームは、金融サービスやEコマース、テクノロジー、製造、小売を含むさまざまな業界の大企業で利用されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。