SAPは2019年第2四半期決算(2019年4〜6月期)を発表し、クラウドの売上高が堅調で、2019年通期の見通しに変更がないことを明らかにした。
国際財務報告基準(IFRS)に基づく売上高は66億3000万ユーロで、前年同期比11%増となった。非IFRSベースの売上高は、66億5000万ユーロだった。IFRSベースの1株あたり利益は0.48ユーロで、前期の1株あたり損失0.10ユーロから改善した。非IFRSベースの1株あたり利益は1.09ユーロだった。
IFRSベースの営業利益は8億3000万ユーロとなった。事業再編費用がかさみ、前年同期から21%減少した。非IFRSベースの営業利益は11%増、固定通貨換算ベースでは8%増となった。
第2四半期末時点の純流動資産は、マイナス85億5000万ユーロだった。
クラウドの新規受注はIFRSベースで17%増加し、固定通貨換算ベースでは15%増加した。クラウドの売上高は、前年同期比40%増の16億9000万ユーロとなった。非IFRSの固定通貨換算ベースでは35%増となった。
ソフトウェアライセンスの売上高は、IFRSベースで前年同期比5%減の9億4800万ユーロだった。非IFRSの固定通貨換算ベースでは6%減となった。SAPは貿易摩擦が続く中、アジアを中心に事業の不透明感が広がっていることが影響したとしている。
クラウドとソフトウェアの売上高は、IFRSベースで前年同期比11%増の54億9000万ユーロとなった。非IFRSの固定通貨換算ベースでは8%増だった。
3つの報告セグメントである「Applications, Technology & Services」「Customer and Experience Management」「Intelligent Spend Group」は、2019年第2四半期を通してまずまずの調子で推移した。
Applications, Technology & Services部門の売上高は、前年同期比6%増の53億8000万ユーロだった。
第2四半期に「SAP S/4HANA」の導入顧客が600社増えて1万1500社を上回り、前年同期から29%増加した。
Intelligent Spend Groupの売上高は、前年同期比22%増の7億8600万ユーロ、固定通貨換算ベースでは17%増となった。
カスタマーエクスペリエンスの売上高は3億6500万ユーロで前年同期比81%増、固定通貨換算ベースでは74%増加した。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。