企業決算

SAPの第2四半期決算、クラウドなど好調--貿易摩擦の影響も

Charlie Osborne (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-07-19 12:31

 SAPは2019年第2四半期決算(2019年4〜6月期)を発表し、クラウドの売上高が堅調で、2019年通期の見通しに変更がないことを明らかにした。

 国際財務報告基準(IFRS)に基づく売上高は66億3000万ユーロで、前年同期比11%増となった。非IFRSベースの売上高は、66億5000万ユーロだった。IFRSベースの1株あたり利益は0.48ユーロで、前期の1株あたり損失0.10ユーロから改善した。非IFRSベースの1株あたり利益は1.09ユーロだった。

 IFRSベースの営業利益は8億3000万ユーロとなった。事業再編費用がかさみ、前年同期から21%減少した。非IFRSベースの営業利益は11%増、固定通貨換算ベースでは8%増となった。

 第2四半期末時点の純流動資産は、マイナス85億5000万ユーロだった。

 クラウドの新規受注はIFRSベースで17%増加し、固定通貨換算ベースでは15%増加した。クラウドの売上高は、前年同期比40%増の16億9000万ユーロとなった。非IFRSの固定通貨換算ベースでは35%増となった。

 ソフトウェアライセンスの売上高は、IFRSベースで前年同期比5%減の9億4800万ユーロだった。非IFRSの固定通貨換算ベースでは6%減となった。SAPは貿易摩擦が続く中、アジアを中心に事業の不透明感が広がっていることが影響したとしている。

 クラウドとソフトウェアの売上高は、IFRSベースで前年同期比11%増の54億9000万ユーロとなった。非IFRSの固定通貨換算ベースでは8%増だった。

 3つの報告セグメントである「Applications, Technology & Services」「Customer and Experience Management」「Intelligent Spend Group」は、2019年第2四半期を通してまずまずの調子で推移した。

 Applications, Technology & Services部門の売上高は、前年同期比6%増の53億8000万ユーロだった。

 第2四半期に「SAP S/4HANA」の導入顧客が600社増えて1万1500社を上回り、前年同期から29%増加した。

 Intelligent Spend Groupの売上高は、前年同期比22%増の7億8600万ユーロ、固定通貨換算ベースでは17%増となった。

 カスタマーエクスペリエンスの売上高は3億6500万ユーロで前年同期比81%増、固定通貨換算ベースでは74%増加した。

SAP Q2

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ対策で注目の「OSINT」、自組織の防御に役立つ基礎知識と活用方法を解説

  2. セキュリティ

    攻撃者は侵入ではなく“ログイン”する、エンドポイントとアイデンティティセキュリティを連携すべき理由

  3. モバイル

    目前の「Windows 10」サポート終了、「Windows 11」への移行負担を解消する最適解とは

  4. セキュリティ

    こんなにあった!従来型SIEMが抱える課題──次世代SIEMに必須の“8つの要件”とは?

  5. ビジネスアプリケーション

    データリーダーが知っておくべき、AI活用の投資対効果を高める「実効性のある戦略策定」の進め方

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]