IntelとSAPは米国時間7月18日、「Intel Xeon Scalable」プロセッサーや「Intel Optane DC」永続メモリーといったIntelのプラットフォームをSAPのエンタープライズアプリケーションに最適化することを目的とした複数年の提携を発表した。この提携によって、顧客がクラウド環境やオンプレミス環境、ハイブリッド環境における、Intelをベースにしたインフラ上で稼働するアプリケーションを配備するのを支援する。
IntelのOptane DC永続メモリーを用いて動作する「SAP HANA」ベースのアプリケーションでは、データの復元時間が、6TBのSAP HANAインスタンスの場合に50分から4分に短縮できる。より密度の高いOptane DC永続メモリーを提供することで、顧客は同一サーバー内でより多くのデータ処理が可能になり、「SAP S/4HANA」への移行に向けた新たな能力が得られる。
SAPのプラットフォームおよびテクノロジー担当プレジデントであるIrfan Khan氏は発表で、「Intelとの提携の拡大により、われわれの顧客は、今まで以上に容易にデータ資産の価値を解放できるようになるとともに、可視性と焦点、アジリティーを強化した運用が可能になることで、SAP S/4HANAへの移行が加速されるだろう」と述べた。
また両社は、過去10年以上にわたって緊密に連携してきている点についても言及した。今回の提携拡大は、Intelが4月に発表した第2世代のXeonプロセッサーの大々的な展開と、同社のその他のプロセッサーやメモリー、ストレージソリューションのリリースに続くものだ。
さらにIntelとSAPは、両社がどのように顧客のデジタル変革を実現するのかを披露する専任のチームの拠点となる共同のセンターオブエクセレンス(CoE)を立ち上げる計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。