Dropbox Japan(千代田区)は7月10日、ファイル転送サービス「Dropbox Transfer」を発表した。同日から一部のDropboxユーザーに対してベータ版として提供。順次登録を受け付けているほか、近日中にすべてのユーザーが利用できるようになるという。Dropboxユーザーであれば料金は発生しない。
一般的な他サービスの約5倍という、最大100GBのファイルサイズまで対応。アップロードから送信までがドラッグ&ドロップと数クリックの操作でできるという。
ファイルがDropbox上にある場合、指定するだけでリンクを生成。アップロードの手間なくそのまま送信できるという。
受信、ダウンロードはDropboxユーザー以外でも可能。パスワードや有効期限の設定、ダウンロードされたかの通知、ダウンロード回数の統計などの機能もある。届くファイルはコピーで、元のファイルにアクセスされる心配はないとしている。
パスワード、有効期限の設定画面(出典:Dropbox Japan)
ダウンロードページは背景色やアートワークの変更、企業ロゴや独自画像のアップロードなどカスタマイズ可能。費用をかけずに独自のファイル転送サービスを利用しているかのように見せられるという。
Dropboxのファイル共有は共同作業の基盤として便利だが、権限付与や継続的アクセス、保存場所などを気にせずにファイルを受け渡したいというニーズもある。メールは、ファイルを相手に簡単に送れるというメリットがある。一方で添付できるファイルのサイズに制限がある、受信者がファイルを見たかどうか分からないというデメリットもある。今回のDropbox Transferはそうした課題に対応するものと説明している。