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SAPのマーケティング担当幹部が語る、企業文化の変革とその本質

Michael Krigsman (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2019-04-05 06:30

 テクノロジにかかわる人間であれば誰でも、SAPが世界有数のエンタープライズソフトウェア企業であると知っているはずだ。同社はおよそ250億ユーロの売上高を上げており、約9万6000人の従業員を抱えている。

 テクノロジ関連の話はたいていの場合、製品や顧客のユースケースにまつわるものとなるが、筆者は大規模かつ複雑な組織がどのようにして従業員や文化を管理するのかについても興味を抱いている。文化は、業務や製品のイノベーションを実現する基盤であるため、考察、理解する価値がある重要なテーマだ。

 SAPは、長い歴史を持つ他のエンタープライズソフトウェア企業と同様に、オンプレミスからクラウドへと向かう世代交代を推し進めている。その影響は、プラットフォームやテクノロジにとどまらず、さまざまなものに及んでいる。クラウドへの移行においては、新たなビジネスモデルや、今までとは異なる収入源、顧客関係の根本的な再考が必要となる。端的に言えば、今日における成功には、マインドセットと文化が本質的に重要な要素となるということだ。

 マーケティングで語られるストーリーによって、顧客やパートナー、報道機関、投資家、メディア、その他の利害関係者といった外の世界に影響がもたらされる。しかし、マーケティングのメッセージやストーリーによって、組織内のマインドセットや文化も形作られる。マーケティングは大きな影響力を有しているのだ。

 これらの点は極めて重要であるため、筆者は世界の優れたイノベーターにインタビューするCXOTalkシリーズのゲストとして、SAPのマーケティングおよびコミュニケーション担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるNick Tzitzon氏を招いた。

 同氏との話は、イノベーションにふさわしいマインドセットを生み出すうえでの文化や、さまざまな人間を抱える組織の管理が中心となった。また、顧客中心主義を貫くうえでの課題も主なテーマとなった。Tzitzon氏は、「課題は常に1つのことに集約されると考えている。顧客が満足し、企業を信頼してくれているかどうかだ」と、分かりやすい言葉で問題提起をしてくれた。

 Tzitzon氏は管理における課題と、それらに対処するうえでの自らの考え方について率直に語ってくれたため、このインタビューは特に価値あるものとなっている。

——従業員を10万人近く抱える多様な企業において、どのようにして変革を推進するのでしょうか?

 最も困難なことが何であるかご存じでしょうか?人はキャリアを発展させるなかで学習するものであり、すべての物事に対してしっかり準備ができていなければならないと私は考えています。人は習慣の生き物です。習慣に従っている人ほど、リーダーが理解してほしいと考えていることを理解するのが難しくなります。

 われわれの仕事はそれを打ち破ることです。われわれは考えられることすべてを試みましたが、SAPのような50年という歴史を有する企業を既定路線から脱却させるうえで実践していくアイデアをまだたくさん持っています。

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