第一生命保険(第一生命)は、営業職員向け次世代インフラ「DL PadIIシステム」を構築し、合わせて、営業職員が同システムを利用するための最新タブレット端末「FUJITSU Tablet ARROWS Tab V727/V」を約5万3000台導入した。インフラ構築支援およびタブレット端末の提供を行った富士通が発表した。「DL PadIIシステム」は8月から利用している。
「DL PadIIシステム」は、前世代のWindowsベースの「DL Padシステム」を、Android、iOSを含むマルチデバイス対応のアプリケーション構造に刷新している。現行アプリケーションの既存プログラム資産を有効活用しつつ、マルチOS対応にしたことで、PCだけでなく、代理店が利用するタブレット端末でも申込みや様々な手続きをマルチデバイス上で利用可能な構造へと転換できた。
また、タブレット端末の画面デザインとメニュー構成は、営業職員の使いやすさを追求し、約600画面以上を新デザインにすることでユーザービリティーを向上させており、アプリケーション開発でもデザイン性と機能性の両面を考慮して実施された。これにより、業務スキルやデジタルスキルに関わらず、約4万人の営業職員の誰もが使いやすくシステムになり、スムーズな手続きで生産性を向上させることができる。
今回のシステム開発では、富士通のグローバルデリバリセンター(GDC)のインド拠点を活用し、自動化テスティングツール「Interdevelop AP Test マルチブラウザテスト」の活用によってテスト工数を大幅に削減するなど、生産性と品質向上に取り組んだ。
「お客様コンサルティング 業務選択画面 」
「申込手続き画面」
営業職員が利用するタブレット端末は、軽量、薄型、長時間駆動(約10時間)で携帯性を強化している。高スペックカメラを搭載し、契約手続き時に健康診断書などをその場で撮影、読み取りできるようにすることで、手続きの簡略化と利便性向上が期待される。
「FUJITSU Tablet ARROWS Tab V727/V」