「Windows 10」セキュリティアップデートに複数の問題が報告される

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-10-08 12:45

 Microsoftが米国時間10月3日に提供した、適用が必須とされるセキュリティアップデート「KB4524147」は、「Internet Explorer」(IE)の問題と、印刷ジョブの失敗を引き起こす不具合に対処するものだったが、新たな問題を引き起こしているようだ。

 KB4524147に存在する問題については、「Microsoft Answers」フォーラムやRedditを含め、「Windows」に特化したサイトや、IT支援ブログなど、複数のサイトで報告されている。

 RedditやMicrosoft Answersのいずれの報告でも、多くても10あまりのコメントしか寄せられていないため、影響範囲については明らかではない。

 Microsoftは3日の累積アップデートについて、9月23日付けで提供された定例外のセキュリティアップデートによって引き起こされた印刷時のスプーリング処理の不具合に対処するものだと述べていた。KB4524147は「Windows Update」経由で自動的に配信された。

 Born Cityで伝えられているように、一部のユーザーは印刷ジョブの問題が解決されていないとしている一方、それまで問題がなかったユーザーが同じ問題を抱えるようになっているという。

 さらに一部のユーザーは、スタートメニューが動作していないという「重大なエラー」にも直面している。その際、Windowsからサインアウトし、もう一度サインインするようユーザーに求めるメッセージが表示されるという。この問題は、「Windows 10 1903」で最近発生した、CPU使用率が高まる問題に対する修正で引き起こされたスタートメニューの問題を思い起こさせるものがある。

 Microsoft Answersフォーラムには、KB4524147をアンインストールすることでしかスタートメニューの問題を解決できなかったという投稿もある。しかしそうすることで当該マシンは、高度な標的型攻撃で悪用される可能性があるとともに、犯罪者が将来的に発見し無差別に使用する可能性のある重大なセキュリティ脆弱性を抱え込むことになる。

 MSPoweruserによると、Microsoftがオプショナルで提供している、Windows 10 1903向けの9月26日付けの累積アップデート「KB45172211」は、プリンターの不具合の他に、Windows検索やVMwareワークステーションの機能に問題を抱えているという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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