編集部からのお知らせ
宇宙ビジネスの記事まとめダウンロード
記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」
海外コメンタリー

労働力としてのロボット台頭でロボットのための"人事部門"が必要に?

Daphne Leprince-Ringuet (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2020-03-12 06:30

 小売業者が実店舗と倉庫の両方に人工知能(AI)とロボットを導入することが増えており、ロボット労働力には新たな管理手法が必要になっている。

 近い将来には、人間の従業員を管理する人事管理部門だけでなく、人間以外の労働力の面倒を見るロボット管理部門も必要になるかもしれない。

 Gartnerによれば、早ければ2025年にはロボット管理部門が出現する可能性があるという。Gartnerのアナリストは、今後5年間のうちに、世界でトップ10の小売業者のうち少なくとも2社で、人事部門を改編してロボット従業員の管理に対応しなければならなくなると予想している。

 この部門は、AIの休暇やロボットの退職パーティーについて考えるわけではない。ロボット管理部門に求められるのは、ロボットの調達やメンテナンス、トレーニング、税務、老朽化した機材の使用停止や廃棄などだ。

 特に小売業界にはAIを搭載したロボットが適しており、Gartnerの調査では、小売業者の77%が2021年までにAIを導入する計画だと予想している。結果が出やすい分野は、フロアの掃除やデータ収集、警備などだと考えられるが、Gartnerが第1のユースケースだとしているのは、倉庫におけるピッキング作業だ。

 大手小売業者はすでに、倉庫でのAIとロボットを大規模に利用することの有用性を証明している。例えばWalmartは最近、同社がニューハンプシャー州に持っている2万平方フィート(約1860平方メートル)の倉庫に、ロボットで効率的なピッキングを可能にする「Alphabot」を導入したことを明らかにした。このシステムは、人間の労働者とロボットを組み合わせることで、1時間あたり800製品をピッキングできるという

 同様に、米国の大手小売業者であるKrogerは2018年に英国のネットスーパーOcadoと、自動化された巨大なロボット倉庫を建設する契約を結んだ。この倉庫では、食洗機ほどのサイズのロボットが1つの群れのように働いて、注文商品をピッキングして人間の従業員に引き渡し、人間の従業員が箱詰めを行う。

 小売業者のロボットに対する関心が高まっているのは、顧客から正確さとスピードの両立を求められているためだ。Gartnerのシニア調査ディレクターKelsie Marian氏は、「小売業界は、顧客体験が新たな通貨のようになる、前例のない変化の時代を迎えており、今後も変革が起き続けるだろう」と述べている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    MITスローン編著、経営層向けガイド「AIと機械学習の重要性」日本語版

  2. クラウドコンピューティング

    AWS提供! 機械学習でビジネスの成功を掴むためのエグゼクティブ向けプレイブック

  3. クラウドコンピューティング

    DX実現の鍵は「深層学習を用いたアプリ開発の高度化」 最適な導入アプローチをIDCが提言

  4. セキュリティ

    ランサムウェアを阻止するための10のベストプラクティス、エンドポイント保護編

  5. セキュリティ

    テレワークで急増、リモートデスクトップ経由のサイバー脅威、実態と対策とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]