Slackは米国時間3月18日、大幅にユーザーインターフェース(UI)をアップデートし、段階的にリリースを開始したと発表した。新機能は、ユーザー体験をより直観的で整理されたものにし、アプリや会話へのアクセスをより容易にする狙いがある。
有料プランを利用中のユーザーは、サイドバーのカスタマイズがさらに容易になる。またサイドバーに、メッセージへのメンションやリアクション、ファイル、メンバー、アプリなどの重要な情報が簡単に表示される。これらの情報はすべて、サイドバー内の折りたたみ可能なセクションに整理できる。サイドバーでセクションに名前を付けてそこに会話をまとめたりすることも可能になる。
また、Slack内のどこからでもメッセージを開始できる専用の作成ボタンが加わった。チャンネルの切り替えやSlack内の検索ができる最上部の新しいナビゲーションセクションも用意されている。
その他に注目すべきは、新しいショートカットボタンが追加され、アプリの起動、通話やワークフローの開始といった操作がさらに容易になっている点だ。起動時に、「google calendar」「Outlook Calendar」「Google Drive」「Microsoft OneDrive」「Giphy」「Simple Poll」「Freshdesk」「Cisco Webex Meetings」といったアプリへのショートカットを利用できるようになる。
Slackはブログへの投稿で、「今回のアップデートで、誰もがもっと簡単に、Slackを使い、自分の働き方に合わせ、重要なツールを利用できるようになる」としている。
アップデートは米国時間3月18日に始まり、今後数週間にわたって続く。改良されたルック&フィールは全ユーザーに提供されるが、チャンネルや会話、アプリをセクションごとに整理する機能は、有料ユーザーのみが利用できる。
Slackは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて在宅勤務の方針が広がる中で、新しい働き方の恩恵を受けると言われてきた。同社は第4四半期(11-1月期)の決算で、年間の料金が100万ドル(約1億1000万円)を超える顧客数が70社になったと発表した。最高経営責任者(CEO)のStewart Butterfield氏によると、企業はSlackで標準化を進め、電子メールからチャンネルベースのメッセージへとシフトしつつあるという。第4四半期の終了時点で、有料顧客数は11万社、年間の料金が10万ドル(約1090万円)を超える顧客は893社だった。
Slackは2019年10月、デイリーアクティブユーザー(DAU)数が1200万人だとする一方で、ユーザー間の「深い関わり合い」を強みとして挙げた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。