Slackは米国時間10月22~23日にかけて、開発者会議「Spec 2019」を開催しており、Slack内でアプリをより見つけやすく、使いやすくするためのさまざまなアップデートや新機能を発表した。
今回発表された最新のアップデートは、主にSlackプラットフォームと統合するアプリの可視性と実用性を高めることに焦点を当てている。そうすることで、Slackはユーザーの全体的な体験を向上させようとしている。さらに、アプリの開発を容易にし、開発したアプリを見つかりやすくすることで、開発者にもアピールしている。
今回のアップデートでは、Slackアプリツールキットが大幅に進化した。権限モデルや「ブロックキット」のほかアクションなどが改善されている。
Slackは、権限付与の仕組みについていくつかアップデートした。開発者はアプリが機能するのに必要な情報のみを要求できるようになるという。
また、アプリ用の新しいホームタブを導入した。より簡単にアプリにアクセスし、視覚的に操作できるようにする狙いがある。このスペースは、開発者がアプリの機能やその可能性を示すことのできる場を提供する。さらに、Slackでのアプリの表示が新しくなった。ユーザーが自分のインストールしたアプリや、自分とチームが利用できるアプリを簡単に確認できるようになっている。
Slackでアプリを起動する新しい方法も提供されている。同社は、簡単なショートカットを使ってSlack上の複数の場所からアプリのアクションが始めやすくなったと説明している。
さらにSlackでアプリを構築するためのUIフレームワークである「ブロックキット」に、よりインタラクティブで使いやすい体験を実現する新たなコンポーネントが追加されている。マルチステップのモーダルによって、情報の表示や収集がより簡単になった。モーダルは、Slackインターフェースの上に出てくるウィンドウだ。マルチステップのモーダルウィンドウによって、これまで複雑だったワークフローをつなぎ合わせることができるようになっている。
Slackによると、例えばQualtricsはモーダルを試験利用しており、Slackでの従業員アンケートのカスタマイズ、実施、モニターなどを実現しているという。
Slackは10月に入り、 日間アクティブユーザー数が1200万人を超えたことを明らかにしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。