日本郵船、「Concur Expense」など導入--一般従業員で年5300時間の業務削減

NO BUDGET

2020-05-18 10:49

 日本郵船は、間接費の管理基盤として経費精算・管理SaaS「Concur Expense」をはじめとするSAP Concurのソリューションを採用した。

 同社では、国内・海外出張の機会が多く、日常的に経費精算が発生する。そこで精算プロセスの効率化と労働生産性の向上、データの可視化とガバナンスの強化を通して全社の意識改革を目指すこととなった。

 2020年10月に従業員1000人規模での展開を予定しており、これにより、一般従業員では年間5300時間、管理部門では年間1500時間の業務時間の削減を見込んでいる。今後は電子帳簿保存法に則した領収書の電子化を進め、社内のペーパーレス化を推進、作業効率のさらなる向上と領収書など紙の証憑の保管コスト・輸送コスト削減を目指す。

 Concur Expenseの導入により、Excelや紙、メールなど案件ごとに異なっていた申請方法とフォーマットを統一、利便性と作業効率の向上につながるほか、モバイルアプリを使用することで、場所や時間の制約なくいつでもどこでも申請・承認作業が可能になり紙やハンコを使った業務処理からの脱却ができる。

 また、目視でないと判断が難しい経費規程の確認などの監査業務を専属の担当者が請け負う「Audit サービス」、全従業員からの問い合わせに対応する「ユーザーサポートデスク」、設定変更などのメンテナンスを専任の担当者が対応する「サービスアドミニストレーション」、データ分析の担当者がユーザーの要望に基づいた分析レポートを作成する「レポーティングサービス」といったBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスも活用していく予定だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]