トヨタプロダクションエンジニアリング(TPEC)は、総務省から自営等BWA(Broadband Wireless Access)の免許交付を受け、製造現場に対する次世代無線アーキテクチャーの検証を開始した。「超高速」「多数同時接続」「超低遅延」の3つの特徴を持つ5G(第5世代移動体システム)ネットワークを製造現場に用いることで、設備の予防保全や異常検出・原因究明、デジタル化・可視化、光ケーブル敷設費用削減などの実現が期待できる。
同検証では、無線エリア設計や免許申請支援、システム構築、運用保守は、日鉄ソリューションズ(NSSOL)が担当し、無線設備はノキアソリューションズ&ネットワークス(ノキア)が提供している。
4G/5Gネットワーク機器(コア、基地局)と運用監視システムは、ノキアのクラウドサービス「Nokia Digital Automation Cloud」(NDAC)を採用している。NDACは既にグローバルで120社以上の実績を有しており、プラグ&プレイ型のためスモールスタートが可能。NDACを用いることで、顧客の製造現場で発生する各種データを社内に閉じて、セキュアに収集・蓄積・活用することが可能となる。