ServiceNow Japanは、カルビーが同社のクラウド基盤「Now Platform」を活用して、従業員の出社率状況を把握するためのアプリケーションを開発・運用開始したと発表した。このアプリケーションは、本社オフィスに勤務する従業員約450人が対象。
同アプリケーションにより、従業員による出社申請登録から、承認依頼メールの発信、上司や上長による承認までのワークフローを実現し、出社予定検索も個人・日付・部署別に行えるようになった。
従来の一般的なアプリケーション開発では、企画立案からリリースされるまで数カ月を要することも多かったが、今回はNow Platformを利用したことで、動作検証を含め開発決定から全社規模での運用開始までのプロセスを実質8稼働日で完了することができたという。
カルビーが開発した本社出社管理システム画面イメージ(出典:ServiceNow Japan)
カルビーは6月25日、モバイルワークを基本とした働き方を無期限に行うことを発表。7月1日には、オフィス勤務者を対象に「ニューノーマル」の働き方「Calbee New Workstyle」を開始した。
同社では、新しい働き方における3つの柱の1つとして「モバイルワークの標準化とフルフレックス導入」を掲げており、オフィス勤務者はモバイルワークを行うことを原則にするとともにフレックス勤務のコアタイムも廃止することで、「30%前後の出社率」を目標としている。そのため人事総務部では、従業員の出社率の現状を把握することが急務となり、対応依頼を受託した情報システム部門がNow Platformを活用して同アプリケーションを開発したという。
アプリケーション開発にServiceNowを採用した背景には、カルビーが2019年、自社のDX(デジタル変革)に対応する業務プラットフォームとして、Now Platformを採用していたことがあるとしている。