獨協大学はデジサートが提供するクラウド型WAF(Web Application Firewall)の利用を拡大した。これにより新型コロナウィルス感染症の影響によるオンライン授業のトラフィック急増に対し、大幅なシステム変更なしに短期間で適切な措置を完了できた。
同大学では、2014年に学生の学習支援を行う学習管理システム(LMS)、2017年に大学からの連絡などにも使われるポータルサイトに対してクラウド型WAFを導入している。また、2019年にポータルサイトでサービスのリプレースと機能統合を行い、履修登録、進路登録、成績登録を行う提供する機能の追加を行ったことでアクセスする教員、学生の利用も増加した。
一方今回の新型コロナウィルス感染症の拡大により、オンライン授業への移行が進み、ポータルサイトの新機能統合ともWAFへのアクセスが急増する事態となった。
さらに外出自粛期間の前後は、WAFにおける防御件数が急増し、通常の10倍ほどのブロック(外部からの不正なアクセス等の攻撃防御)が記録された。
同大学ではアクセス増への対応としてクラウド型WAFの契約帯域を拡張することとした。その理由として、ハードウェアやソフトウェアWAFの場合、大容量を処理できるサーバーへの入れ替えが発生することなどが挙げられている。