パロアルトネットワークスは10月29日、クラウドセキュリティプラットフォームの最新版「Prisma Cloud 2.0」をリリースした。2019年に買収したAporetoの機能を含む4つの新しいセキュリティモジュールを組み込んでいる。
新機能としては、データ損失防御(DLP)の「Data Security」、ウェブアプリケーション/APIセキュリティ、IDベースのマイクロセグメンテーション、IAM(アイデンティティーおよびアクセス管理)セキュリティを提供する。
Data Securityでは、Amazon Web Services(AWS) S3における検出や分類、マルウェア検知が行える。同社は、業界特有の規制などでクラウドを採用する際に、各コンプライアンス要件を満たすことができ、「クラウドセキュリティポスチャ管理(CSPM)」機能との組み合わせで、データ漏えいリスクに関するコンテキストを得られるようになるとしている。
ウェブアプリケーション/APIセキュリティでは、レイヤー7における脅威や「OWASP」のトップ10脅威からの保護を強化。IDベースのマイクロセグメンテーションでは、Aporetoの技術を活用し、クラウドネットワークにおけるセキュリティポリシーの包括的な制御や管理、可視性を高める。IAMセキュリティでは、特定のクラウドへのアクセス権を可視化し、最小権限でのIDアクセスを自動的に確立するという。
既に、Data Securityとウェブアプリケーション/APIセキュリティの機能モジュールを提供済み。IDベースのマイクロセグメンテーションとIAMセキュリティのモジュールは限定プレビューとして提供されている。