Palo Alto Networksは米国時間3月31日、SD-WANを手がけるCloudGenixの買収計画を発表した。買収額は4億2000万ドル(約450億円)。CloudGenixは、SD-WAN市場でCisco Systemsなどと競合しており、支店のネットワークトラフィックを管理する必要に迫られている大手企業に狙いを定めている。
Palo Altoによると、同社のセキュアアクセスサービスエッジ(SASE)プラットフォーム「Prisma Access」に、CloudGenixのクラウド管理型SD-WAN製品を統合する計画だという。これにより、Prisma AccessのSASEプラットフォーム広範に拡大し、SD-WANからSASEへの移行を加速させるとしている。
Palo Altoの会長兼最高経営責任者(CEO)Nikesh Arora氏は、「エンタープライズで分散化が進むつれ、顧客は使いものになる、そしてセキュリティとネットワークの双方に適用できるアジャイルなソリューションを要求するようになっている」と述べ、「買収が完了すれば、合併によって生み出される統合プラットフォームは、市場最高レベルで、配備が容易、かつクラウド管理型でサービスとして提供される完全なSASE製品を顧客に提供できる」と続けた。
Palo Altoは2019年に「Prisma」ポートフォリオを発表し、このサービスを重視してきた。企業はPrisma Accessを用いることで、クラウドネイティブでスケーラビリティーの高いアーキテクチャーに基づく手段を用いたクラウドへのアクセスを、世界中に展開する支社やモバイルユーザーにも提供できるようになる。Prisma Accessは「Google Cloud Platform」上で稼働し、支社やユーザーの迅速なオンボーディングを可能にする、クラウド管理用の効率的なUIを特徴としている。また、企業が顧客のためにアウトバウンド用のセキュアなインターネット接続を迅速にプロビジョニングできる、サービスプロバイダー向けに設計された機能も備える。
25日には、「Prisma Cloud」の新機能を発表している。DevOpsチームとSecOpsチームに対し、テクノロジースタック全体の可視化とセキュリティの向上をもたらすことを目的としたものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。