「iOS 15」でモバイルデータ浪費を防ぐ--無効にした方がよい設定

Adrian Kingsley-Hughes (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2021-10-25 07:45

 Appleは、ユーザーの「iPhone」がインターネットに接続された状態を常時維持することを望んでおり、インターネットへの常時接続を利用する機能を「iOS」に多数組み込んできた。これには、問題もある。それらの設定がモバイルデータプランに深刻な影響を及ぼし、ユーザーがプロバイダーに通信速度制限をかけられたり、追加料金の支払いを余儀なくされたりする場合があるからだ。

 筆者は、自分が利用しているものに料金を支払うことは気にしないが、iPhoneのバックグラウンドで実行され、自分に利益があるかどうかも疑わしいものに料金を支払うことには抵抗がある。

 そこで、本記事では、データプランに影響を及ぼす可能性が高い「iOS 15」の設定を紹介する。

 無制限プランを選択している場合でも、利用可能な高速帯域幅の量がプロバイダーによって制限される可能性があることに注意してほしい。

モバイル通信経由でのバックアップ

 この設定にアクセスするには、「Settings」(設定)を開いて、画面上部に表示された自分の名前をタップし、「iCloud Backup」(iCloudバックアップ)を選択する。その後、「Back Up Over Cellular」(モバイル通信経由でバックアップ)をタップしてオフにする。

 これは、Appleが「これにより、モバイルデータ通信プランを超過する」可能性があると警告している設定の1つだ。それを考えると、Wi-Fiを利用できる時間がある場合は、この設定をオフにしておくのが得策だろう。

写真

 この設定にアクセスするには、「Settings」(設定)>「Photos」(写真)>「Cellular Data」(モバイルデータ通信)の順に進む。ここには、2種類の設定がある。多くのモバイルデータを使用する「Cellular Data」(モバイルデータ通信)と、Appleが「これにより、モバイルデータ通信プランを超過する」可能性があると警告する「Unlimited Updates」(アップデートの制限なし)だ。

 ユーザーは多くの写真を撮影する。それらをモバイル通信経由で送信していたら、大量のデータが消費される。

 筆者は「Cellular Data」(モバイルデータ通信)と「Unlimited Updates」(アップデートの制限なし)の両方をオフにしている。どちらもデータとバッテリーを大量に消費するからだ。

「iCloud Drive」

 この設定にアクセスするには、「Settings」(設定)>「Cellular」(モバイル通信)>「iCloud Drive」(一番下までスクロールする必要がある)の順に進み、スイッチをタップしてオフにする。

 「Pages」や「Numbers」といったアプリの使用頻度によって、この設定は、重要でない場合もあれば、データの使用量に大きな影響を及ぼす場合もある。しかし、iCloudに即座にバックアップしたい重要なものがないのであれば、この設定をオフにして、Wi-Fi接続時にドキュメントを同期させることをお薦めする。

ブラウザーのプリロード

 この設定がある場所は、使用するブラウザーによって異なるため、別のブラウザーを使っている人は、検索が必要になるかもしれない。

  • Safari:「Settings」(設定)>「Safari」の順に進み、「Preload Top Hit」(トップヒットを事前に読み込む)をタップしてオフにする。
  • Chrome:Chromeを起動して、画面右下の3つのドットをタップし、「Settings」(設定)>「Bandwidth」(帯域幅)の順に進んで、「Preload Webpages」(ウェブページのプリロード)を「Wi-Fi」(Wi-Fi接続時のみ)または「Never」(許可しない)に切り替える。

 ブラウザーはスマートに振る舞い、動作速度を実際よりも速く見せようとする。それを実行する1つの方法が、上位の検索結果のプリロードを使用することだ。確かに、これは時間の節約に役立つが、帯域幅を浪費する可能性のある機能の1つでもある。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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