PKSHA Technology(PKSHA)は10月6日、グループ会社であるPKSHA Workplaceが提供するFAQ(よくある質問)自動生成ツール「PKSHA Knowledge Maker」をクラウド化したことを発表した。これにより、より強固なセキュリティ環境のもと、利便性の高いナレッジ(知識)作成と社内の問い合わせデータの分析が可能になるという。
PKSHA Knowledge Makerは、チャットボットやFAQシステムなどの導入に必要になるデータを人工知能(AI)で作成する。企業が保有するメールやチャットの問い合わせ情報、既存のマニュアルなどからAIにより質問と回答のセットを生成する。PKSHAグループ独自の自然言語処理(NLP)と深層学習技術による自動生成に加え、人の目による品質管理が行われているため、精度の高いFAQを作成し、従来の準備コストを平均50%程度に短縮できるとしている。
PKSHA Knowledge MakerによるFAQ自動生成の流れ
今回、同ツールがクラウド化したことで、従来、外部ストレージで行われていたFAQの元データや完成したデータの授受を、クラウド上で実施できるようになった。これにより、秘匿性の高いFAQ作成の要望が発生した場合もセキュリティを担保した形で情報のやりとりが可能になる。
また、FAQのカテゴリー分類機能が追加され、問い合わせが頻出するFAQの並べ替えや重要度の高い問い合わせ項目、季節要因による需要の変動など、FAQデータの分析ができ、ニーズに即したFAQの提供を通して従業員の体験向上に寄与できるとしている。