Wovn Technologiesは5月11日、「WOVN.copilot」の提供を発表した。Open AIが提供する「ChatGPT」との連携により、翻訳未経験者でも翻訳結果を評価・修正できるようになる。
ウェブサイトの多言語化には「開発・翻訳・運用」の3つのステップがあるとWovn Technologiesは述べる。同社ウェブサイト多言語化ソリューション「WOVN.io」では、これら全てを効率化する機能を提供してきたが、翻訳と運用の部分に関しては、(1)ユーザー自身が翻訳結果を評価できない場合、致命的な誤訳があっても気付けない、(2)ページ数が多い場合、翻訳結果を評価したくてもしきれない、(3)全てを人力翻訳で対処しようとすると、膨大な費用と時間が必要となる、(4)デザイン崩れへの対応は、ウェブエンジニアによるCSS編集などが必要ーーといった課題があったという。
WOVN.copilotを使って機械翻訳を実行すると、ChatGPTとの連携により訳文を「致命的なエラーの有無」「正確さ」「流暢さ」で評価する。その結果は管理画面上で確認でき、問題がある場合、該当箇所の指摘・修正提案が行われ、翻訳運用者による確認・承認を可能する。目的に応じたスタイルガイドにより、「ミスを認めない」「直訳などの読みにくさは多少許容し、代わりに速さを実現する」といったことも管理画面から調整できる。
WOVN.copilotは、既存のサイトにスクリプトを1行挿入するだけ、または、翻訳プロキシーを設定するだけで多言語サイトの構築を可能にする。元サイトの更新を自動で検知し、自動で翻訳対象を選定して翻訳する。