NECは4月1日、サイバーセキュリティ事業強化を目的として、NEC本体でサイバーセキュリティビジネスを手掛ける「セキュリティ事業統括部」をグループ会社のNECセキュリティに移管すると発表した。
NECは、現在実行中の「2025中期経営計画」の一環で、2023年4月に子会社の旧インフォセックを母体とするNECセキュリティを設立。政府機関や重要インフラ組織、民間企業向けにサイバーセキュリティサービスを提供している。
NECによれば、今回の再編は分散していたサイバーセキュリティの人材や知見、ノウハウなどの経営資源を集約し、「システム全体のセキュリティ運用・監視データを集約・分析・可視化し、全体最適での運用・監視・対処や改善提案を行う『デーダドリブンサイバーセキュリティサービス』を中心に、セキュリティソリューションの提供を強化する」(同社)という。
また、5月1日付でNEC 執行役 Corporate EVP 兼 CSO(最高セキュリティ責任者)およびNECセキュリティ 代表取締役社長に、警察庁出身の中谷昇氏が就任することも発表した。