ADSL

用語の解説

ADSLとは

(エーディーエスエル,)
ADSLとは、一般の銅線を使った電話回線において、音声通話に用いられていない周波数の高い領域を使用することで高速なデジタル通信を行う技術のことである。
光ファイバーが普及するまでの間のサービスとして提供されているxDSL技術の一種である。 特徴としては、ユーザーから電話局への上りの通信と、電話局からユーザーへの下りの通信とで、速度に差があることが上げられる。 一般的に、上りは0.5~1Mbps程度、下りは1.5~12Mbps程度となっている。 またこのために、「非対称デジタル加入者通信」とも呼ばれる。 ただし、ADSLが使用する周波数帯は電気信号の劣化が激しいため、電話線の長さがおよそ6~7kmまでの電話回線においてしか使用できない他、回線の距離や質が通信速度に大きく影響する。 ADSLの規格には、ADSLフル規格であるG.992.1(G.dmt)と、一般的に「ADSL Lite」と呼ばれているADSL低速規格であるG.992.2(G.lite)の2つがあり、それぞれ通信速度が異なっている。 なお、ADSLを用いた通信は、ISDN回線から信号の干渉問題などもあるため、日本においては、ADSLのフル規格のサービスではなく、低速規格であるADSL Liteに基づいた常時接続サービスが提供されている。 具体的には、1999年12月から、東京めたりっく通信、ニューコアラ、NTT-MEがサービスを開始した。 ただし、当初は、G.992.2(G.lite)規格のADSL Liteによるサービスが主流であったが、Yahoo! BBがG.992.1(G.dmt)のADSLフル規格による8Mbpsサービスを2001年8月に開始した。 その後は、各社による同様のサービスが進んでいる。 また、2002年9月以降は、G.992.1規格を独自に拡張することにより、12Mbpsのサービスをはじめ、24Mbpsや26Mbpsといった、さらに高速なADSL通信を提供する事業者も登場している。

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