SCS、ERPをプライベートクラウドで提供--企業グループの情報基盤を標準化

梅田正隆(ロビンソン)

2010-02-04 17:41

 住商情報システム(SCS)は2月4日、自社データセンター「netXDC」のプライベートクラウド環境で自社開発の統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「ProActive E2」を稼働させるソリューション「ProActive on Cloud」を4月から提供すると発表した。

 ProActive on Cloudは、経営管理の高度化の早期実現を目指す企業グループを支援するソリューションとしている。企業グループ全体の情報システム基盤の標準化を実現するセキュアな“グループ共通業務システム”を短期間で構築し、その後のシステム運用までをワンストップで提供するというもの。具体的には、グループ共通業務システムには高度なセキュリティの確保が求められるため、netXDCが提供するプライベートクラウド環境でProActive E2を稼働させる。

 ProActive E2は、会計から、販売・購買在庫管理、資産管理、人事・給与まで全13の業務システムで構成される中堅企業向けERPパッケージ。販売開始から17年の実績がある。netXDCは、改善、改革、提案型のアウトソーシングサービスを提供するソリューション指向のデータセンター。同センターの「クラウド基盤サービス」で仮想化技術を用い、必要な時に必要なだけITリソースを提供する。

 プライベートクラウド環境でのProActive E2の構築を、最短5営業日で提供可能という。また、環境構築から導入、運用までワンストップでサービスを提供するため、顧客のシステム運用負荷を軽減し、コア業務への人的リソースの集中をサポートする。拡張性を有するプライベートクラウド基盤サービスを利用することでグループ全体での意思決定とリンクした、迅速で柔軟性の高いシステム運用を実現できるとしている。

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