百五銀行(三重県津市)は新「知恵の環システム」を1月から稼働させている。富士通が4月6日に発表した。
新しい知恵の環システムは、百五銀行内のコミュニケーション基盤や認証・セキュリティ基盤、仮想デスクトップ基盤(VDI)を含む情報基盤で、従業員の情報収集力の向上と共有化、生産性の向上に活用されている。
旧システムの老朽化に伴い、富士通は、同社グループ従業員16万人が利用している「グローバルコミュニケーション基盤」と、300社超のコミュニケーション基盤の導入を通じて蓄積したノウハウをベースとして、百五銀行に新たなコミュニケーション基盤を提案した。
システム全体イメージ(富士通提供)
コミュニケーション基盤では、報告管理機能などのコミュニケーションツールを提供している。ポータル/掲示板にMicrosoft SharePointを利用、メール/スケジュールにMicrosoft Exchange、プレゼンス/インスタントメッセージにSkype for Businessなどが導入された。
認証・セキュリティ基盤では、統合ID管理、シングルサインオン(SSO)、Active Directoryなどの各機能を提供、統合ID管理はID/パスワード、権限設定などのユーザー情報や店舗情報を一元管理できる。SSOはサブシステムへのログインを代理実行する。
VDIでは、Citrix XenAppを導入し、サーバルームに仮想化して集約、職員が使用する端末にはアプリケーションやデータを格納しない。どの端末からでもサーバ内のアプリケーションを呼び出して利用でき、これまで専用の端末で行っていたインターネット閲覧を職員それぞれの端末からセキュアに閲覧できるようになった。