松岡功の一言もの申す

AWSが説く「ハイブリッドとクラウドの関係」

松岡功

2017-06-08 11:00

 企業におけるITのクラウド化は今後、ハイブリッド利用が中心になるのか、それともパブリッククラウドへ移行していくのか。Amazon Web Services(AWS)の見解をもとに、筆者も一言申し上げたい。

年ごとに勢いを実感するAWSのイベント


基調講演を行うアマゾンウェブサービスジャパンの長崎忠雄社長

 米AWSの日本法人であるアマゾンウェブサービスジャパンが先週、都内のホテルで年次イベント「AWS Summit Tokyo 2017」を開催し、基調講演で同社の長崎忠雄社長が、AWSクラウドの現状や新たな取り組み、活用事例などについて説明した。

 長崎氏はまず、今回のAWS Summitには2万人以上の登録があり、世界20カ所で同様のイベントを開いている中でも最大規模になったことを挙げ、「それだけ日本において今、クラウドへの移行が活発化している」と強調。筆者も3年続けて取材している中で、ますます勢いがついていることを実感した。

 同氏は企業におけるクラウド利用について、「コスト削減だけでなくイノベーションを起こし続けるプラットフォームになってきている」と説明。クラウドの導入が加速している理由として、「初期費用ゼロ/低価格」「継続的な値下げ」「サイジングからの解放」「商機を逃がさない俊敏性」「最先端の技術やサービス」「いつでも即時/グローバル展開」といったキーワードを挙げた。

 さらに、企業がクラウドで実現する変革として、「ビジネス基盤を強化する」「持たざる戦略で身軽に戦う」「経営課題とIT課題の同時解決」「不測のリスクに備える」「信頼性と安全性を手に入れる」「ハイブリッドなIT組織を作る」の6つをメッセージとして送った。

 これらの詳細については関連記事をご覧いただくとして、ここでは長崎氏の話の中で「これはあらためて認識しておくべき」と筆者が感じたポイントを1つ、挙げておきたい。

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