マイクロソフトは3月16日、Windowsのセキュリティへの取り組みを顧客に説明するセミナー「SECURITY SUMMIT 2005」を開催した。Windows OSの開発行程でバグを抑えることに注力している点や、セキュリティアプリケーションを充実させている点を強くアピールした。
同社はセキュリティ関連製品の取り組みに力を入れている。Windows ServerとActiveDirectoryを中核に、ログインIDを統合管理するIdentity Integration Server 2003や、危険なクライアントPCを検疫するファイアウォールソフトなどをラインアップしている。セミナーでは、今後出荷を予定するスパイウェア対策ソフトやウイルス/スパム対策ソフトにも触れた。
スパイウェア対策ソフト「AntiSpyware beta」はベータ版ながら機能をデモンストレーションしてみせた。パソコンにインストールされたスパイウェアを探して削除する機能と、スパイウェアをインストールする時に警告を出して削除をうながす機能が主である。スパイウェア対策コミュニティのSpyNetと連携するソフトで、SpyNetのデータベースを利用するほか、スパイウェアらしい振る舞いをするソフトをSpyNetに通知する機能を備える。
ユーザー事例の紹介もあった。Identity Integration Server 2003を導入した例として、読売新聞社東京本社の情報システム部門の担当者がビデオレターで事例を紹介した。同社は、ActiveDirectoryとIdentity Integration Serverを使い、ログインIDを管理するとともに各種の情報システムへのシングルサインオンを実現している。