Oracleが米国時間17日、小売用アプリケーションを開発するRetekの買収提示額を1株あたり11.25ドルに引き上げた。Oracleは、SAPが買収提示額を1株あたり11ドルに引き上げてから24時間も経たないうちに、今回の決断を下した。
この日SAPが買収金額を1株あたり11ドルに引き上げたことから、Oracleもこれに対抗して、買収提示額を当初の1株あたり9ドルから引き上げるだろうと、多くの投資家は予測していた。Retekは、SAPが提示額を引き上げたことを発表し、SAP側のオファーを受け入れるよう株主に求めた。
しかし、Retekの株価はこの日上昇を続け、11.65ドル(前日比約11%増)で通常取引を終えた。
OracleのCEO、Larry Ellisonは、買収提示額引き上げを発表した声明のなかで、「われわれは(北米市場における)首位のポジションを守るつもりだ。また、OracleにRetekを買収してもらいたい、という顧客の声も耳にしている」と述べた。
Retekの株価はすでにOracleの提示額を上回っているが、SAPが再び金額を引き上げるか、それとも買収をあきらめるかは、現時点では不明である。
アナリストらはこれまで、Retekを買収すれば有利な立場で小売用アプリケーション市場に参入できることから、SAPもOracleもRetek買収に大枚をはたくことをいとわないだろうと、予測してきた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。