ミラクル・リナックスは5月26日、Linuxカーネル2.6採用の新OS「Asianux 2.0」の主要ハードウェア、ソフトウェアベンダー向けベータ版を公開すると発表した。一般提供用バージョンは7月22日に完成する予定。国内における出荷開始は10月初旬になる見込みだ。
Asianux 2.0は、ミラクルが中国Red Flag Softwareおよび韓国Haansoftと共同で開発、事業展開するLinuxディストリビューションの第2版。ミラクルは「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」、Reg Flagは「Red Flag DC Server 5.0 - Asianux Inside」、Haansoftは「Haansoft Linux 2005 - Asianux Inside」としてそれぞれ販売し、各国の市場に適したサポートやサービスを提供する。
最新Linuxカーネルであるバージョン2.6を採用し、処理性能と拡張性を向上させた。信頼性や可用性、保守性(RAS)の機能を強化しており、「基幹系システムへの導入や、商用UnixからLinuxへの移行促進を図る」(ミラクル)。
また、管理や設定ツールなどのGUI環境を充実させ、操作性を向上させることでメンテナンスコストと作業時間を削減する。特に、企業分野でのLinuxの普及促進を目的とする業界団体「Open Source Development Lab」(OSDL)の定めた通信事業者向けLinux規格である「キャリアグレードLinux(CGL)2.0」に対応し、「信頼性と可用性を向上させた」(ミラクル)とする。