Black Duck SoftwareとPalamidaは、ともにオープンソースソフトウェアとプロプライエタリソフトのコードが混在しないようにするツールを提供しているライバルだが、両社は米国時間1日に、それぞれがEclipse FoundationおよびSourceForge.Netと提携することを明らかにした。
Eclipse Foundationは、広く利用されているオープンソースのプログラミングツールを開発するグループで、またSourceForge.Netは数多くのオープンソースプロジェクトを集めたレポジトリを運営している。
Eclipseとの提携によって、両社のソフトウェアはEclipseツールのプラグインとして利用できるようになり、同ツールを使用するプログラマーの書いたコードを自動的にスキャンして、オープンソースソフトとプロプライエタリソフトを隔てる障壁が確実に維持されるようにする。また、SourceForgeとの提携により、両社のチェック用ソフトウェアを使って、同サイトがホスティングしている10万以上のオープンソースソフトウェアを最新の状態に保てるようになる。
SCO GroupによるLinux関連訴訟で、オープンソースソフトウェアとプロプライエタリ製品が互いに侵害しあう可能性があることに注目が集まった。SCOの訴訟は進行していないが、この1件はPalamidaとBlack Duckが現在の事業を開始するきっかけとなった。
Black Duckは同日、Eclipse用プラグインツールをリリースした。一方、Palamidaは今年中にプラグインをリリースする予定だと同社のEOのMark Tolliverは語った。
SourceForgeとの提携により、Palamidaは同オープンソースレポジトリから毎日膨大な量のファイルを受けとることになる。Palamidaでは、これを踏まえて定義ファイルをアップデートするが、このファイルはオープンソースソフトウェアを、ソースコードもしくはコンパイル済みのバイナリ形式のどちらかで調べることに利用される。
Black Duckの従業員数は35人で、Samsung、米海軍、SASなどを顧客に持つ。Palamidaは従業員20人でCisco Systemsが最大の顧客となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ