オープンソース用コードチェックソフトの開発元、EclipseおよびSourceForgeと提携

Stephen Shankland (CNET News.com)

2005-08-02 15:23

 Black Duck SoftwareとPalamidaは、ともにオープンソースソフトウェアとプロプライエタリソフトのコードが混在しないようにするツールを提供しているライバルだが、両社は米国時間1日に、それぞれがEclipse FoundationおよびSourceForge.Netと提携することを明らかにした。

 Eclipse Foundationは、広く利用されているオープンソースのプログラミングツールを開発するグループで、またSourceForge.Netは数多くのオープンソースプロジェクトを集めたレポジトリを運営している。

 Eclipseとの提携によって、両社のソフトウェアはEclipseツールのプラグインとして利用できるようになり、同ツールを使用するプログラマーの書いたコードを自動的にスキャンして、オープンソースソフトとプロプライエタリソフトを隔てる障壁が確実に維持されるようにする。また、SourceForgeとの提携により、両社のチェック用ソフトウェアを使って、同サイトがホスティングしている10万以上のオープンソースソフトウェアを最新の状態に保てるようになる。

 SCO GroupによるLinux関連訴訟で、オープンソースソフトウェアとプロプライエタリ製品が互いに侵害しあう可能性があることに注目が集まった。SCOの訴訟は進行していないが、この1件はPalamidaとBlack Duckが現在の事業を開始するきっかけとなった。

 Black Duckは同日、Eclipse用プラグインツールをリリースした。一方、Palamidaは今年中にプラグインをリリースする予定だと同社のEOのMark Tolliverは語った。

 SourceForgeとの提携により、Palamidaは同オープンソースレポジトリから毎日膨大な量のファイルを受けとることになる。Palamidaでは、これを踏まえて定義ファイルをアップデートするが、このファイルはオープンソースソフトウェアを、ソースコードもしくはコンパイル済みのバイナリ形式のどちらかで調べることに利用される。

 Black Duckの従業員数は35人で、Samsung、米海軍、SASなどを顧客に持つ。Palamidaは従業員20人でCisco Systemsが最大の顧客となっている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  2. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  3. 運用管理

    IT管理者ほど見落としがちな「Chrome」設定--ニーズに沿った更新制御も可能に

  4. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  5. セキュリティ

    シャドーITも見逃さない!複雑化する企業資産をさまざまな脅威から守る新たなアプローチ「EASM」とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]