ジュニパーネットワークスは9月15日、8月10日に販売した大規模SSL-VPN装置「Secure Access 600 SP」の出荷が9月初旬に始まったことを明らかにした。複数の顧客を抱えるデータセンター事業者や大企業などが遠隔アクセス環境を構築する用途に向く。開発会社は米Juniper Networks。
Secure Access 6000 SPは、同社のSSL-VPN装置の最上位機種である。1台を論理的に255台のSSL-VPN装置として使えるため、データセンター事業者が複数の顧客からの遠隔アクセスを1台でまかなう運用が可能になる。物理ポートは、1000BASE-Tポートを2基備えるほか、オプションで1000BASE-SXや1000BASE-LXを接続するためのSFP(Small Form-Factor Pluggable)スロットを2基搭載する。可用性は、電源、冷却ファン、ディスクといった構成部品を2重化して耐障害性を高めている。
Secure AccessのSSL-VPN機能は、ウェブブラウザさえあれば特別なソフトをインストールすることなく業務アプリケーションを利用できるタイプである。Instant Virtual Extranet(IVE)と呼ぶSSL遠隔アクセス用ソフトを用いている。IVEは元々、米NetScreen Technologiesが買収したSSL-VPN専業ベンダーである米Neoterisのソフトであり、米NetScreen Technologiesは米Juniper Networksが買収した。
Secure Accessの販売代理店は以下の5社。ジェイズ・コミュニケーション。ソフトバンクBB。高千穂交易。ノックス。マクニカネットワークス。