Cisco Systemsは、中規模企業向けの新しいウェブ会議用プログラムの開発を進めているが、この取り組みの一環として、同社はこのほどMacromediaから技術のライセンス提供を受けることに合意した。
Ciscoは米国時間20日、「MeetingPlace Express」と呼ばれるソフトウェアを2005年末までにリリースする計画を明らかにした。同社では、このソフトウェアを利用することで、通話やウェブ会議が可能になるとし、またこれにMacromediaのウェブ会議プログラム「Breeze」を組み込むことを明らかにした。
Macromediaが約2年前に投入したBreezeは、「WebEx」やMicrosoftの「LiveMeeting」などのサービスと競合する製品で、Macromediaの「Flash」プレイヤーがインストールされているパソコンであれば、そのままウェブ会議を開始できるのが最大の特徴だ。Macromedia幹部によると、現在Flashはインターネットに接続されたコンピュータの95%以上にインストールされているという(Macromediaは、Adobe Systemsによる買収作業が進行中である)
MeetingPlace Expressは、Ciscoの「MeetingPlace」をベースに開発された製品だ。MeetingPlaceのほうは、大規模企業向けに設計されたソフトウェアで、価格は約7万ドルからとなっている。それに対し、MeetingPlace Expressは、従業員数1500人未満の企業向けで、オンラインチャットとインターネット電話機能をサポートしている。
MeetingPlace Expressを同時に使用できるユーザ数は120人だが、Ciscoでは、価格をまだ決定していないと、CiscoのTroy Trenchard(プロダクトマネージメント担当ディレクター)は述べる。
なお、Ciscoは同日、従業員数20〜250人の企業向けに電話/ネットワーク機器も発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ