米ガートナー:「IT専門家の雇用は5年間で4割減少へ」

ZDNet Asia Staff

2005-11-30 13:57

 IT専門家に対する人材需要は今後5年間で40%減少する・・・米調査会社のGartnerが発表した2006年のIT動向予測レポートには、このようなことが書かれている。

 Gartnerは、企業が今後「ITに対する広い見識のある人材」を求めるようになる・・・つまり、企業が必要とするのは、ITの専門知識だけでなく、さまざまな分野に渡って仕事をこなせる、知性あふれる人間ということになると指摘している。

 Gartnerのリサーチ担当バイスプレジデントDiane Morelloは米国時間29日付けの声明で「IT専門家の長期的な価値は、業界ごとに異なったり、あるいは共通していたりする様々な状況/プロセス/調達パターンを理解し、他者に指導するスキルが有るか否かで判断されるようになる」と述べた。

 またGartnerはこのレポートのなかで、従業員が仕事で使うノートPCを自前で用意するようになると予測している。同社によれば、企業は、従業員にノートPC手当を支給し、自前のノートPCを会社に持って来させるようになるという。このような仕組みを導入する企業が、2008年には全体の10%を占めるようになると同社は推測する。

 またGartnerは、企業の負担する規制遵守費用がIT支出の2倍に成長するとも予測している。

 米国政府や欧州委員会が策定した規制を遵守するための費用は、企業の財務面を圧迫するものと思われる。その結果、企業は新技術の発掘など、ビジネスを成長させる取り組みに十分な資源を割り当てられなくなる可能性があると、Gartnerは警告を発している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]