RSAセキュリティとサン電子は12月22日、電子メールを対象とするフィッシング詐欺対策ソリューションの開発および販売で提携したと発表した。RSAセキュリティはサン電子の開発した「S/MIMEエンジン」を、「RSA BSAFEフィッシング対策ソリューション」として販売していく。
S/MIMEエンジンは、電子メール向けセキュリティ仕様であるS/MIMEを実装するためのライブラリ。RSAセキュリティのツールキット「RSA BSAFE Cert-C」を使ってパッケージ化した。
S/MIMEエンジンをベースとするRSA BSAFEフィッシング対策ソリューションを利用すると、既存のメール配信アプリケーション内にS/MIMEによる電子署名および暗号化機能を組み込める。同ソリューションの価格は、1ドメイン/1サーバ当たりライセンス料が250万円、年間保守料が37万5000円。
サン電子は、S/MIMEエンジンを組み込んだメールサーバ向けゲートウェイソフト「SPIS-BOX SMS-200」を販売する。同ソフトを既存のメールサーバに接続すると、電子署名をメールに付加して配信する処理を自動化できる。価格は、初期導入費用が140万円、年間ライセンス使用料が1メールアドレス当たり16万8000円(企業の代表メールアドレス向け)または8400円(各社員のメールアドレス向け)。
両社は、RSA BSAFEフィッシング対策ソリューションおよびSPIS-BOX SMS-200に対し、インテックの企業向けS/MIME証明書「EINS/PKI+セキュアメール・サイン」を用意する。価格は1枚当たり年額5万円。ただし、2006年3月末まではキャンペーン価格として3万5000円で提供する。