2005年サーバー売上、WindowsがUnixを抜いて1位に--米調査

文:Stephen Shankland(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)

2006-02-22 16:55

 米調査会社IDCの最新レポートによると、2005年のサーバー売上で、わずかな差ながらWindowsが初めてUnixを追い抜いたという。

 IDCのアナリストMatthew Eastwood氏が同社の最新市場シェアレポート「Server Tracker」に基づいて語ったところによると、世界市場における2005年のサーバー売上は、Windowsサーバーが約177億ドルなのに対して、Unixサーバーは175億ドルだったという。「Unixがトップにならなかったのは、1996年にTracker調査が始まって以来のことだ」と同氏は言う。

 また、急成長中のLinuxも、IBMのメインフレームOS「z/OS」のマシンを上回り初めて3位につけた。Linuxサーバーの売上は2004年の43億ドルから2005年の53億ドルへと増加し、一方でメインフレームマシンの売上は同時期に57億ドルから48億ドルへと減少したとEastwood氏は述べる。

 サーバーは、電子メールや金融取引、航空機チケット予約、ファイル保存といったさまざまな処理を行う強力でネットワーク化されたマシンだ。IDCによれば、サーバー市場全体は前年比4.4%増の513億ドルだった。別の市場調査会社Gartnerも米国時間2月21日にほぼ同様のデータを発表しており、同市場の成長率を4.5%、市場規模を495億ドルとしている。

 1990年代にはMicrosoftのWindowsが容赦なく市場トップの座を奪うと一般的に言われていたが、その時期が来るのが遅かったことには複数の理由がある。ひとつに、Windowsの成熟が多くの予想よりもずっと遅かったことがある。また、Unix、特にSun Microsystemsの「Solaris」がITバブル期に広く成功を収めた。そして、突然のLinuxの登場だ。LinuxはUnixをもとに作られたOSではあるが、Windowsが使うのと同じハードウェアに広く採用された。例えば、Intelの「Xeon」や最近増えつつあるAdvanced Micro Devicesの「Opteron」などのx86系のプロセッサを使ったサーバーでLinuxが多く採用された。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  2. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  3. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  4. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  5. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]