コンピュータ・アソシエイツ(CA)と東芝テックは3月6日、POS(販売管理)システム向けのセキュリティ・サービスを共同展開すると発表した。東芝テックのPOSシステム製品に、CAの企業向けウイルス対策ソフト「eTrust Antivirus」を組み込んで提供する。ネットワークの入り口を見張る「ゲートウェイ型」のセキュリティシステムでは対応できないウイルス感染から、個々のPOS端末を保護するという。
両社によると、最近のPOS端末はパソコンと同様に高機能化したことで、ウイルスの被害を受ける事例が多くなっている。新サービスでは、あらかじめ各POS端末にウイルス対策ソフトを組み込んで提供することで、インストールや設定の手間をかけずPOSシステムのセキュリティを強化する。
ネットワークを介したウイルスの感染を防げるほか、ウイルスの入った外部記録媒体がPOS端末に接続された場合も、感染を防止できるという。またウイルス対策ソフトは、CAのセキュリティ・リサーチ・センターが配信するウイルス定義ファイルを自動ダウンロードし、定期的に情報を更新する。
CAと東芝テックでは今後、同サービスの拡販に向けて協力体制を強化する。POSシステム全体のセキュリティ情報を管理するソフトウェア製品の組み込み提供など、新たな付加価値サービスについても検討していく。なお東芝テックでは、CAのウイルス対策ソフトを組み込んだPOSシステムを、東京国際展示場で3月7日〜10日に開催される「RETAIL TECH JAPAN 2006」に出展する予定。