NECは3月8日、企業向けサーバ「NX7700iシリーズ」用のバックアップ装置として、仮想テープライブラリ装置「iStorage T5100VT」と「iStorage T5150VT」の販売を開始した。税別価格はT5100VTが1200万円から、T5150VTが980万円から。いずれも3月10日に出荷を始める。
仮想テープライブラリ装置は、ディスクアレイ装置をテープライブラリとして扱えるようにしたバックアップ機器であり、サーバ側からはテープライブラリ装置として認識される。そのため、既存のテープバックアップ用アプリケーションソフトを利用できる。データアクセスにかかる時間は、従来のテープライブラリが数十秒というオーダーであるのに対し、仮想テープライブラリ装置はハードディスクを利用することから1秒以下で済む。
T5150VTは、データ転送速度が毎時最大1152Gバイト、記憶容量が最大16.8テラバイト。データ圧縮機構を搭載する上位モデルのT5100VTは、圧縮率が2倍の場合で、データ転送速度が毎時最大2304Gバイト、記憶容量が最大33.6テラバイトとなる。
いずれも、記憶領域を論理的に分割し、最大8台分の仮想テープライブラリ装置として運用できる。バックアッププロセスを複数同時に実行することができ、柔軟なシステム構成が可能だ。