Borland Software Corporationは3月20日、ソフトウェア開発工程における品質保証の自動化テクノロジーを提供するGauntlet Systemsを買収することを発表した。
Gauntletのテクノロジーは、開発工程における遅延や、開発者の生産性を損なうことなく、開発ライフサイクルの初期段階で品質とセキュリティの標準化を実現する目的で開発されている。たとえば、ビルド工程に入る前に、品質ガイドラインにもとづいてすべての新規コードを自動的に事前審査することで、ほかの開発者に影響が及ぶ前に潜在的な問題を検出することができる。
また、プロジェクトに関する健全性や進捗状況を総合的に確認することも可能。「ダッシュボード」を開発マネジャーが活用することで、プロジェクト状況、コード量、単体テスト結果、コードカバレッジ傾向などの主要な指標や、プロジェクトが期限内、予算内、仕様どおりに完成できるかどうかに影響する要素を追跡できる。
Borlandは、買収した技術を次世代アプリケーションライフサイクル管理(ALM)プラットフォームや、ライフサイクル品質管理(Lifecycle Quality Management)ソリューションに統合される予定だ。
GauntletテクノロジーをボーランドのALMプラットフォームに統合することで、ソフトウェア構築工程に入る前に開発者がコーディング規約を確認するための「仮想サンドバック」を利用できるようになる。